10月上半期

先日は楽しみにしていた本番でした。

ブラームス・ドヴォルザークのピアノクインテット。

ブラームスは、数年前に恐れ多くもまだヴィオラを触らせて頂いていた頃以来で初めての1stヴァイオリン。

ドヴォルザークは曲自体が初めての取り組みでした。
やればやるほど味の出る二曲。
特に大好きなブラームスは、リズムマジックが素晴らしく、演者にだけ分かる奏者を喜ばせるトリックが其処彼処に散りばめられており、音を拾うことが楽しくてなりませんでした。
二楽章のチェロとのユニゾン。学生時代からの親友チェリストとだからこそと思えました。
やはりブラームス先生。貴方は神でございます。

お聴き下さったお客様が、まるで歌劇、台詞のようだったと仰ってくださいました。 
最高の褒め言葉。有難く頂戴致します。 
以前私のヴァイオリンを、弾いているのではなく歌っていると仰ってくださったのもその方ですが、むしろその言葉の表現力に脱帽。(笑) 
まさに私が目指す音色でございます。 
もっともっと頑張ろうと思えました。 

今回、お話を頂いた時からそうでしたが、実際様々な本番を抱えながらこの二曲に取り組むのは至難の技。生半可な気持ちではできませんでした。 
少しでも時間を見つけては、まるで京芸受験時のように取り組んでおりました。(笑) 
お話を頂かなくてはなかなか取り組めない、取り組む事のないだろう大曲です。 
ヒビキミュージックさん、この機会を与えてくださって本当にありがとうございます。
そしていつもながらに思うのは、その心遣い。隅々まで心が配られており本当に気持ちよく音楽に取り組む事ができました。

お客様より素敵なお花を頂き、たまたま着ておりました私服との色合いがベストマッチしておりましたので思わずその場で写真を撮らせて頂きました。
いくつになってもお花を頂くのは本当に嬉しくてときめきます。

そして数日前にはピアニストmaiteaとのスパライブ。

これまで二人での演奏は数えきれませんが、初めての場所でここまでの盛り上がりは過去最高ではないかと思うほどでございました。
それもバラードやゆったりナンバーがわりと入っていたにも関わらず。
アンコールも頂き、最後はサイン会に…!
素晴らしいノリをお持ちのお客様方々に感謝感激でございます。

その場で次回の出演も決定致しました。
12月21日です。
私の大好きなチェリスト山岸あゆみちゃんも参加してくださり、三人でのクリスマスライブが決定致しました。
芦屋水春さん。
素晴らしいグランドピアノが置いてあり、またスタッフの皆様の気持ちの良い笑顔とご対応に感激でした。
ありがとうございました。

そして、とてもとてもプライベートな話ですが、先日親友の結婚式がありました。

この日のために、旦那様と親友軍団で一生懸命企画、準備しておりました。
その結果大成功。
素晴らしいお式、披露宴、そしてアフターパーティでした。
フランス人の旦那様なので、ゲストも半分が海外からという国際色豊かなパーティでしたが、全ての方が笑顔に包まれた幸せな一日でした。

本当に本当に、おめでとう。

※朝から5人分親友軍団の髪を結いました。そんな折、この先セットアップも仕事にできるのではと考えた仕事人間松本でした。

近況

長月とは名ばかりですね。
いつの間にやら8月が終わっていたというのに、9月は入ったことすら終わったことすら曖昧で、気付けば10月もそろそろ半ばに差し掛かりそうでございます。
あらあらなんということでしょう。
それでも一日の中に、一息つく瞬間を持つことは忘れないよう心がけて毎日を過ごしております。

9月もまた色んなことがありました。
ライブもたくさんできました!
皆様いつもありがとうございます。
精進を続けて参ります。

日々色んなことがありますが、最近は、お仕事の合間にカフェを梯子したり、20年来の幼馴染とのコンサートにギリギリ出演できたり、悲しみと怒りというテーマの表情を撮影したり(←謎、写真参照)毎日おだやかで楽しいです。

そして昨日はいつぶりかの完全オフでした。前回はいつだったのでしょう。
弾丸で淡路島に行って参りました。子供の頃明石海峡大橋のパーキングまで行き、橋を拝んで帰ったというなんとも微妙な思い出がありますが、今回はちゃんと南の方まで上陸致しました。
日帰り弾丸でしたが、淡路島は島全体がゆったりとした時間に包まれていて、日々の喧騒を忘れてのんびり楽しむことができました。
しっかり充電することができたので、この勢いで来年まで頑張れそうです。
実は先日こっそり、10月のコンサートのご紹介をPick up記事に掲載させて頂きました。
本当はもう少し色々あるのですが、そんなにたくさん載せてもどれがどれやら…となってしまいますので、その辺がPick upなわけです。

最近私が最も集中して取り組んでいることが、右手の使い方。それも親指に特化しています。
忙しさにかまけているとどうしても左手にかかりっきりになりがちです。
今月15日にピアノ五重奏をする機会を頂き、今一度自分の運弓についてよく考えさせられました。
ブラームス先生はたくさんのことを教えてくださいます。
音と向き合い、ミクロの単位までこだわって音楽を作る作業は、やはりクラシックの醍醐味。
どの世界にいても、いつもプロフェッショナルな方々と共にいられることを、心の底から幸せに思います。

ドヴォルザークにブラームス。
台風が心配ですが、こんなにこだわっている二曲ですからたくさんの方に聴いて頂きたいなぁと本当に思います。

そして明日は、Trinkleでオトカリテ千里中央です。
今回もTrinkleで今の季節にピッタリの曲をアレンジ致しました。
オトカリテはいつからか毎回その時用にアレンジを書いているので、その日限りの音楽もあるのが演者にとっても魅力です。
今月末にせまったTrinkle初ライブに向けて必死なはずなのに、どの現場も全力投球なのがTrinkleであり私だと思っております。

いつどこで私達に出会ってくださる方にも、笑顔で帰って頂けますように。
さささ、明日も頑張ります。