小さなコンサートがありました。
長い長い大人になって初めてのお休みに、始めは戸惑い、仕事のキャンセルと共に事実消えてしまう収入に紛れもなく不安が募り、思考が下向きそうになることもしばしば。
CDやステッカーをご購入くださる方や、メッセージに救われています。
元々の持ち前の明るさと能天気さ、ポジティブシンキングで持ち堪える日々を送っている時に、Bar compass rose さんと、ピアニスト徳山美佳ちゃんからお声を頂き、小さなコンサートが実現しました。
コンサートも3週間ぶりでしたが、コンパスローズさんは何より数年ぶりの出演でした。
とても楽しい救いのような時間を過ごさせて頂きました。
このような状況下、お越し下さった皆様に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。ほんっとうに楽しかったです。
この場所は、20代の真ん中くらいで出演させて頂いていたのかな?
久しぶりに出させて頂いてあの頃のことも少し思い出しました。
━━━━━━━ 注:さて、ここから長くなります。━━━━━━━
さてさてさて、そんな思い出と共に改めてこの日は色んなことを感じたのでここに綴ります。
この日のコンサートのことではありませんので、お読みくださる方には先入観なくお願いできますと幸いです。
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私の演奏や活動スタイルの中で大切にしているものとして、《お客様と一定の距離感を保ちたい》というものがあります。
これは、人間(私)のバックグラウンドを気にせず、前置き無しフィルター無しに、《ただ音楽に浸って頂きたい、非日常のパフォーマンスを自由に感じて楽しんで頂きたい》という気持ちが強いからです。
この気持ちが強く芽生えたのは26歳でテーマパークのパフォーマーを務めさせていただいた時でした。
世界のパフォーマーを見て、そこに在らせて頂いて、心からそう思いました。
ここでの距離というのは、物理的距離もあれば、精神的距離もあります。
前者は会場によって決まるものですので、お客様が規定の範囲を超えて来られない限り、パフォーマー(演者)側の責任で保たれるものだと思っています。
たまにこちらからグッと近づく時もあり(客席に降りていったり)それもとても楽しい瞬間だったりします。
ここでは後者に関して。
音楽活動をしていると、お客様の中には演者に対して《個人的(精神的?対人関係的?)な、つながり》を感じられる方がいらっしゃるように思います。(それ自体は人として当たり前で自由なものだと理解した上でのお話。)
具体的には、終演後非常に長くお話をされたり、パーソナルなご質問をされたり、音楽家の知り合いを話題に持ち出されたり、更にはお食事のお誘いをくださる方もいらっしゃいます。
ごめんなさい。
私はこのどれも基本的にご対応致しません。
色々な演者がいて然りですので、そういった部分で社交的、また交友的に受け入れる方も中にはいらっしゃるでしょう。(真意は問わず)
でも、私はお応えしかねます。
※実際、そういったお客様を傷付けずして尚全く対応しないというのは、スタッフやマネージャーなくしては不可能に近いですので、「ご対応しない」と言いつつもなかなかそういうわけにもいかないのも現実ではあります…。
私自身、終演後皆様とお顔を合わせる時間は、本当に感謝の気持ちでいっぱいで、それ以外にありません。
常にそれです。
主義(と極度のコミュニケーション下手。)故に音楽仲間から、塩対応(←この言葉好きじゃないなぁ)や、怖い(←え。)、とまで言われてしまうような私ですが、実際に足をお運びくださる、応援してくださる皆様はきっとご存知かと思います。
皆様のお顔も覚えておりますし、お元気でお顔を見せてくださることが嬉しく、また皆様からコンサートの感想を聞かせて頂くことが楽しみのひとつです。
知ってくださる皆様は、お話も簡潔に、ほかのお客様への配慮(←?。うーん。いや、皆様の思いやりですね。)もプラスしてくださり、それに対して私は応援してくださること、コンサートを共有してくださったことへの感謝をお伝えしています。
これまでHPできちんとご説明したこともないのに、この私にとって大事な距離感を大切にしてくださる皆様に、いつも感謝しかありません。私の誇りです。
今、よく考えたらこれは26歳以降当たり前になっていました。(ありがとうございます。)
しかし、20代半ばの自身の悩みの一つであった違和感、後輩アーティストから相談される内容、今でも友人のコンサートへ赴き、終了後の色々を側で見ていて少なからず違和感を覚えている事実を、あの頃演奏させて頂いていた場所に立ち返ったことで思い出しました。
※実際、こういったことで悩んでいる音楽家も多いと感じています。コミュニケーションが苦手な私と違って社交的な人が多いので、違和感を感じつつ打開出来ずにいるのかな。
前置きの通り、色んな演奏家がいて当たり前ですから、あくまでも「私は」ということが前提ですが、これまで公式の場でこういったことを綴ったことが無かったので、分からなくて当然、何かあれば私の責任と改めて思い、当時の気持ちと共に文字にしてみました。
こういったことを公言する方は少ないでしょうから、これによって「冷たい人」と見えてしまうかも知れませんし、演奏家とお友達のように接したいと思っておられる方からは敬遠されるかも知れませんし、「何様だ」と思われることもあるかも知れません。
でも、大事にしたいことはずっと変わらず《ただひとつ》だから、敢えて文字にしました。
マネージャーもいない音楽家は、自分で自分のスタイルを作るしかありません。
演奏内容だけではなく、それ以外の部分も含めて。
いつも音楽を求めてくださる方々に、精一杯の心を込めた音をお届けしたい気持ちを最優先に、これからも日々精進し、またコンサートができる日がきた暁には、変わらず最高の笑顔で、最高のパフォーマンスで、皆様と最高の時間を共有したいと思っております。
その為に、コンサートができない今だからこそ、次にできるコンサートを心から大切にしたくてこれを書きました。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。
どうぞこれからも、応援よろしくお願い致します。
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小さなコンサート行きたかったです (火曜日, 24 3月 2020 23:12)
書いておられること,まったくその通りだと思いますよ~~。
たくさん本番をこなされたり,名曲チャンネルで頻繁に演奏をアップされたりしているだけでもすごいことだと思うので,それ以上のことは気にされなくて良いと思います。
自分は恐ろしくて終演後に話しかけるとかできないです。
tossy (木曜日, 26 3月 2020 16:49)
日記は、運良く一昨日に読ませて、頂いていたのですが、上手く言葉に出来ずコメントしないでいました。
しかし、先程Twitterにも日記のコメントが出ていたのを見て、やはり書かれた内容を気にされているのかなと勝手に思い筆をとりました。私は現在遠方に在住の為、直ぐには、コンサートには足を運べません。
ですので、もしお会いする事が出来たらお話ししてみたいなという気持ちはあります。しかし演奏家さんは、あこがれの存在です。そんな気楽に話せる相手であってはいけないと思います。純粋に音楽だけを楽しみたいし、ずっと憧れであって欲しい。気軽に話せる相手になってしまったら、ありがたみもなければ熱も覚めてしまう。また、来て下さったお客様の中で相手をしなかったからと、離れていかれる方は、本当に演奏を聴きに来られた方ではないのでほっておかれればよろしいと思います。きっと本当のファンの方は、気持ちのこもった演奏を聞けただけで満足されていると思います。
やっぱハイボールに限る (日曜日, 29 3月 2020 13:56)
小さなコンサートとかちっこいところでは距離が近すぎてビビってしまい、行く事が出来ません(~_~;)
もう少し大きなホールでやって頂けると「大勢の中の一人」になるので安心していけるのですが。
そういう訳で遠くの方からいちファンの一人としてCDを購入したりしてコッソリと応援しています。
話をするとかあろうことか食事に誘うなど恐れ多くて出来ません(-_-;)
演奏家といえどプライバシーというかパーソナルスペースってものがあるでしょうから、そこへズカズカと踏み込んで行くべきではないと思います。
こうやって、自分の意思を文字とか言葉にしなければ分からない人もいるでしょうからこれは良い事だと思います。
陰ながら応援しています。頑張って下さいね~。