楽器屋さんにお預けしていた弓を取りに行きました。
いつも通り、毛替えした弓を返して頂こうと待っていると、職人さんが最終チェックをしながら弓の毛におもむろにライターの火を近付けました。
思わず「それ、何してるんですか?」とお聞きしました。(気になると聞かずにはいられない。しかも無知。)
「一本一本細さが違うから、時間が経つと湿度やら温度の変化で伸びたりする毛が出てくるんですよ。ほらココとか。」(わざわざ別の弓を出してきて指差してくだすったところに、弛んだ毛が一本)
「これに熱を与えるとほら」(ヒュッと他の毛に揃う弛んでた毛)
な「おお〜!!」
「あ、自分で絶対やらないでくださいね。松ヤニ付いた状態でやると固まってまたすぐここに来てもらうことになりますから。」(コイツ絶対やるな。と思われたのでしょう。)
「弛むのは時間が経つとしょうがないし影響はないけれど、どうせなら全部揃った綺麗な状態でお渡ししたいじゃないですか」と。
さすがですね。素敵です。
こうして良い音で演奏することができるのです。
いつも本当にありがとうございます。
さて、そしてこの日は梅田ディスクユニオンクラシック館さんでのインストアライブでした。
クールアンからanでのクラシックを交えたコンサート。
これまで演奏させて頂いてきた場所の中で、恐らく一番お客様との距離の近い場所でした。
弓を刺してしまわないように気をつけました。
クラシックのレアなレコードやCD、DVDがたくさん並ぶお店で、コアなクラシックファンのお客様にも出会いました。そして、Cool an Temporaryのサイトでご覧下さった皆様もたくさん来てくださり感激でした。
いつもチェック、ありがとうございます。
私個人としては綾子さんのクラシックの演奏を聴くことができたことが嬉しかったです。
一般的にトランペットはファンファーレ的なイメージがきっと強いから、繊細な音の連なりや、フレーズ、綾子さんの演奏にはいつも色々なイメージを覆されます。
綾子さんが組んでいるトランペットカルテット「キャトルフィーユ」さんが12月にクラシック中心のコンサートをされるそうなので、是非皆様も新しいイメージを体験しに行ってみてくださいませ。(といいつつ、何を見れば情報が分かるのか分からない役立たずっぷりを激しく陳謝)
PS
この日はクールアンの先生と若も聴きに来てくれており(メンバー名が…)棚の陰に隠れていたようですが、監視カメラでバッチリ映っておりました。
綾さんと写真を撮るのを忘れたくせに、こんな写真は撮っておりました。